【豆知識|長年剪定していない常緑樹の剪定について】ご報告いたします。


間延びしている枝葉の模様
常緑樹葉のある所でカット 切り詰め完了

葉のあるところでカットする
常緑樹は、長年剪定をしていないと、枝だけがどんどん先へ伸びてしまい、職人用語でいう「間延び」した状態になりやすくなります。
これは、木が太陽の光を求めて外側へ外側へと枝葉を伸ばしていくためです。
特に、
・カシ類
・シマトネリコ
・キンモクセイ
・サザンカ
・ツバキ
・マキ類
などの常緑樹ではよく見られる状態です。
一見すると葉が茂って元気そうに見えても、内部では光不足や風通しの悪化が進んでいるケースが少なくありません。
長期間放置された常緑樹では、
・外側ばかりに葉が付く
・内部の枝が枯れ込む
・風通しが悪くなる
・湿気がこもる
・害虫や病気が発生しやすくなる
・台風時に風を受けやすくなる
といった問題が起こりやすくなります。
特に内部へ光が入らなくなると、木の内側の葉が落ち、枝だけの状態になります。
この状態が進むと、木の内部で新しい芽が出にくくなり、「切り戻したくても戻せない木」になってしまうことがあります。
また、風通しが悪くなることで、
・カイガラムシ
・すす病
・ハダニ
・毛虫類
などが発生しやすくなることもあります。
すす病は、カイガラムシなどの排泄物を原因として黒いカビ状のものが葉に広がる病気で、見た目が悪くなるだけでなく、光合成を妨げる原因にもなります。
【常緑樹の剪定で重要な「葉を残して切る」という考え方】
常緑樹の剪定で特に重要なのが、「葉が残る位置で切る」という点です。
落葉樹の場合は、葉がなくても芽吹く力が強い樹種も多いですが、常緑樹は種類によって、葉のない古い枝から芽吹きにくいものがあります。
そのため、葉が全くない位置で強く切ってしまうと、
・芽が出ない
・枝が枯れる
・樹形が崩れる
・回復に数年かかる
といった状態になる場合があります。
特にマキやカシ類などは、切る位置を誤ると回復に時間がかかることがあります。
そのため、長年放置された常緑樹を小さくする際は、
・どこに葉を残すか
・どの枝を生かすか
・今後芽吹く可能性があるか
・木への負担が大きすぎないか
・数年後にどういう樹形へ戻すか
まで考えながら、段階的に剪定していくことが大切になります。
【強剪定による「徒長枝」にも注意】
また、一度に強く切りすぎると、「徒長枝(とちょうし)」と呼ばれる勢いの強い枝が大量に発生することがあります。
徒長枝は、
・真上へ勢いよく伸びる
・枝が柔らかく折れやすい
・樹形を乱しやすい
・栄養を過剰に消費する
という特徴があります。
これは木が急激に葉を失ったことで、「失った葉を取り戻そう」と強く反応するためです。
しかし徒長枝ばかり増えると、数年後にはさらに枝が混み合い、以前より管理が難しくなることもあります。
そのため、木を小さくしたい場合でも、一度で極端に切り詰めるのではなく、
・数年かけて徐々に高さを下げる
・不要枝を整理する
・内部へ光を入れる
・風通しを改善する
といった方法で、木への負担を減らしながら整えていくことが理想的です。
【剪定は「今だけ」ではなく「数年後」を考える作業です】
剪定は、単に枝を切って見た目を整える作業ではありません。
・木の健康状態
・今後の成長
・病害虫の予防
・管理のしやすさ
・台風などへの安全性
まで考えながら行うことが大切です。
特に長年手入れされていない常緑樹は、「どこを切っても同じ」ではなく、切る位置や順番によって、その後の状態が大きく変わります。
T-GARDENでは、見た目を整えるだけでなく、数年後も健康的に維持しやすい剪定を心掛けております。
兵庫県姫路市・加古川市・高砂市・加西市とその周辺地域で、お庭のお困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。
- 2026/05/19





